【VRC】Reverb G2のコントローラーをWMRコンで代用しよう
G2のコントローラーが使いにくい
Reverb G2を買って早くも1ヶ月が経とうとしています。
画質も良くて軽いので使い勝手も良好で中々良いMHDだと思います。
コントローラーは軽く、quest2に似た形となっているため握りこみやすい反面、
タッチセンサーが非搭載な点(出せる表情が3~4種類になる)、grabボタンがスカスカして入力しにくい理由から明らかにVRC不向きです。
考えることの出来る対応策は購入時から3つありました
- WMR(windows mixed reality)コントローラーを使用
- indexコントローラーを使用
- G2コンのバインドを変更して全ての表情を出せるようにする
一応個々のやり方にはメリット・デメリットが存在します。
WMR(windows mixed reality)コントローラーを使用
【メリット】
状態にもよるが、1万円程度でHMDも含めて購入することが出来る
viveコンと似たタッチパッドを持ち、表情の変化と維持をしやすい
【デメリット】
新品がもう無い為フリマやオークションでの出品に頼るため、入手難易度やコスパが安定しない
壊れても修理やサポートは一切受けることが出来ない。加えて中古品の為長期の使用に耐えうるかも不明
bluetooth特有のトラッキングの若干の不安定性は健在。激しい動きの時は抜ける時が多々ある
indexコントローラー(もしくはvive)の使用
【メリット】
ベースステーションの利用により、トラッキング精度が安定している
修理保証を受けることが出来る
この環境を構築することでフルトラッキングも容易に可能
【デメリット】
専門性が高い(難しい、不具合の可能性を捨てきれない)
1から用意することを考えると最初からindexやviveのフルセット買った方が楽
費用が掛かる(2~3万)
G2コンのバインドを変更する
【メリット】
費用がかからない
【デメリット】
仕様上出せる表情には限界がある
実際にWMRコンを購入&使用した感想
コントローラーの造り
- grabボタンにクリック感があり押しやすい
- タッチパッドが搭載され、表情を全て出すことが可能
- 相変わらず電池の持ち×
- 手首のスナップを利かせる動作が難しい
形は良くも悪くもシンプルで癖が無い。使用感はviveコントローラーに近く、重さはある程度あるもののタッチパッドも搭載されていることから表情が非常に作りやすい。
加えてその表情(ハンドジェスチャー)も保持できるためindexやoculusと比較すれば疲れにくいのはとても高く評価できる。
反面としてビートセイバーのような激しい動きにはトラッキングが追い付かなく、所々抜ける場合がある。グリップ感は良くも悪くもシンプルなスティック状であり、G2やoculusと比べて握りこみにくい。
接続方法や気になる点など
接続は電池ボックスの下にある小さなボタンをWMRコンの電源をonにした状態で長押し、点滅した状態でmixed realityのソフトからペアリング設定を変更。
G2コンのペアリングはあらかじめ切っておくと良いです。
※安物乾電池だと利き手は1日で電池切れます。高級電池筆頭のエボルタも2~3日で切れて持ちは最悪とも言えます。
mixed realityポータルで充電残量が20%以下?になると自動的に触感バイブレーションが一部offになるため、悲しいことに1.2Vの充電池とも非常に相性が悪いです。(若干の制限を気にしない方は無問題)
Amazonブランドの乾電池が100本で2600円(!?)の為、こちらを購入して使うのが現状で一番コストパフォーマンスが良さそうです。液漏れ等のレビューはありますが基本的に長くてもコントローラーは2週間以内には交換を行うと思われますのでこちらは問題がないと見ることが出来ます。
今回はReverb G1を使用してみたかったこともありAmazonの中古で3.7万くらいで購入をしましたが、メルカリなどでMWR機を見ていると1万円前後で売っている個体もあるので選択肢としては悪くないのかもしれません。
index(vive)コンは片手だけでも1.3万円程度しますが保証もありますから...
steamVRの起動後は設定からまずはバインド設定を変更する必要があります。
これを設定しないとジャンプができなかったりと少し使い勝手が悪くなってしまいます。加えて自分は左のgrabをダブルクリックでミュートのon/offをできるように手を加えました。
基本的にはこれだけでG2より快適にVRCで遊べるのは現状間違いないです。
VRChatをRadeon環境で安定動作させたい
VRChatをRyzen+Radeon環境で使用していく際に遭遇した不具合とその対応をある程度まとめました。
【更新/2021/07/29,電源プランの設定について追記】
【更新/2021/07/31,Raden softwareの設定について加筆】
【更新/2021/08/09,記事の整理と現状の状態を元にした追記】
【更新/2021/08/19,VRChat内の画質設定について記載】
【更新/2021/08/22,Radeon softwareの安定したverとHMDについて記載】
現状のVRChat動作環境
- CPU:AMD Ryzen7 5800X
Precision Boost OverDrive:2有効
CPUクーラー:Arctic liquid freezer 420 rev4(ファンをNoctua NF-P14s redux 1200 PWMに換装)、十分冷やせます。 - RAM:ADATA XPG GAMMIX D20-3200 16GB×2
A-XMP:有効 3200MHz - GPU:PowerColor RX6800 Fighter (購入は玄人志向の同一モデル)
定格:2105MHz(ブースト時)→OC時は+200MHz
Smart Access Memory:有効 - MB:MSI MEG X570 ACE
- PSU:Corsair HX1200i
-
HMD:HP Reverb G2
今回の記事は使用するHMDが『displayport』に接続して使用するものを対象としています。
quest2のようなusb-c接続のみで使用するHMDは暗転や強制終了といった症状が確認できませんでした。
現在確認している不具合(記事作成時点・一部解決済み)
windows MRを利用した90HzでのHMD使用ができない
未だに解決方法を模索中の問題であり、60Hzでは正常にHMDが動きますが90Hzでは正常に表示されず、暗転した状態が続くので使用不可になります。音は問題無さそうだと思われます。
VRChat使用時に画面が不定期に暗転する(2~4秒程度)
VRCで遊んでいる際に前触れなくHMDが暗転する現象が発生。
根本的な原因は不明だが、恐らくワールドで使用されているシェーダーの種類で左右される。
頻度はかなり低くなったものの
VRChatそのものが落ちてしまう
steam VRのhomeに戻されます。PCのフリーズなどを引き起こすことはなく、頻度も暗転と比較して低いです。
暗転とこのVRC強制終了の頻度は比例しているように感じますが詳細不明
後述の設定変更を行うことで強制終了は無くなった。
改善へ向けた各種設定など
【重要】安定したRadeon Softwareのバージョン
2021/08/22現在、最新の21.8.1が非常に動作安定しています。4k等の高負荷で使用した際にも画面の暗転やVRCの強制終了はありません。
特に古いドライバはRDNA世代以降において不安定さが顕著であることなども挙げられる為、更新をお勧めします。
RX5000以降→RDNAアーキテクチャ
フレーム補完機能の無効化と垂直リフレッシュの設定変更
Reverb G2はQuest2と異なりRiftSやindexのようにビデオカードに一部端子を接続して使うHMDということもあるのでビデオカードの設定をまず見直しました。
ある程度VRCを遊んだ結果、起動中には3つのソフトが起動していることが確認できます。
- Windos MR for SteamVR
- SteamVR
- VRChat
- (OpenVRsettingsUX、この中には表示されていない)
これら4点のAMD Freesyncを無効化する(フレーム補完機能)
まずこれで非常に高頻度の暗転が改善しました。完全には直っていませんが快適に遊べる部類ではあります。
ついでに垂直リフレッシュも常時OFFにしておきます。フレームレート周りはRadeonにおいてはトラブルだらけです。
「Radeonの拡張機能は全てoff、無効にしておくのが無難です」
もし変更を加える場合は必ず1点ずつ設定を変更し、動作に支障が無いか確認を行って下さい。
Radeon software設定のテッセレーションモードの変更。(シェーダー関連)
Radeon Softwareの「グラフィック設定」と「ゲーム」から1つ1つテッセレーションモードを「アプリケーション設定を利用する」してください。
私は取り急ぎ
「steamVR」
「VRChat」
「windows MR for steamVR」
「openVR settings UX」
+グラフィック設定
を上記に変更しました。
電源オプションの確認(radeon&geforce共通)
VRCで遊ぶ方の中には自作PCの方も一定数存在すると思います。忘れがちな設定項目として、電源オプションを変更すると改善する可能性があります。
winキー
→control panel
→ハードウェアとサウンド
→電源プランの選択
→高パフォーマンス(究極のパフォーマンスでもok)
に変更するとCPUやGPUのパワーを十分に活かすことができるので、特に電気を食う高性能カードやradeonシリーズには必須の設定です。
私自身が計測したデータはありませんが、こちらのブログに各モードでの違いがベンチマークを利用して比較できるようになっています。ご参考にどうぞ
(【PC】Windows10の電源プランで究極のパフォーマンスを引き出す!? (adatarag3.blogspot.com))
【追記】設定変更と再起動後。VRCを遊んでみたら暗転があまりにも酷く、一通りの設定を試している最中に電源プランが勝手に省電力に切り替わっていることに気づきました。
しかもこいつ、設定を変更しても自動的に省電力に切り替えるwin10の謎機能付きで設定の更新が実質的に行えていないことも同時に発覚。
対応策として省電力とバランスの電源設定を手動で変更しました。
(プラン設定の変更→詳細な電源設定の変更)
特に変更すべき項目は「PCI Express」をオフにし、と「プロセッサの電源管理」で最小プロセッサの状態を100%に変更
これで頻度の高かった暗転の減少が激減し、かなり落ち着きました。
HMDの設定変更
- Radeonの中でもRX vegaやRX500シリーズは性能が新型と比べて低くなってしまうのでHMDの描画オーバーライドの設定を100%(デフォルト)から50%前後に落とす。(8/23時点の最新版ドライバでは画質を自動変更にしても非常に安定)
- steamVRとHMDの機能(モーションスムージング)を無効化(重要)
- Radeon software設定のテッセレーションモードの変更。(シェーダー関連)
モーションスムージングの設定はOVR Advanced setting(VR用サポートアプリ)にもあります。導入をされている方はそちらの設定もoffになっていることを確認して下さい。
steamVRを再インストールした際にモーションスムージングが有効化されている場合がありますのでこちらも留意を。
↑私の環境でHMDの画質100%+VRCの乗算100%、一人で軽めのワールドに行った際はこのくらい
VRChat内のグラフィック設定
上記の対策を行ってもまだHMDに表示される映像の突発的な暗転が多少続いていました。
ビデオカード関連の設定はRadeon Softwareも起動させた状態でVRCを遊んでいるので無いと考え、ゲーム内の設定に初めて手を加えてみました。
上記は「Setting」→「Safety」→「Performance Option」内にあるAdvanced Graphicsの設定についてのスクリーンショットです。
もしかしたら再起動時にこちらの設定が初期化(デフォルト設定に)される可能性があります。不安定さを感じた際は一度見直しをしてみること推奨です。
※VRCをVRモードで起動した状態でこの設定を行ってください
Graphic QualityをUltra→Highへ変更
Multisample Antialiasingをx4→x8へ変更
これらを行うこと+Radeon側の設定変更などでVRCにおける悩みの種だった不安定性が全て解決しました。長く苦しい戦いでした。
steamVRの設定
気休め程度です。
未だに解決しない問題点
60Hz以上の設定(90Hz)でHMDを使用することができない
現状問題解決への糸口が全く掴めていません。メインモニターのHDMIを抜いた状態でも試しましたが不便な上に解決もしませんでした。
これはどちらかと言うとHMD側の問題ですが...
HMDが不定期に短い時間暗転する現象が完治しない(解決済み)
・リフレッシュレート補完の設定を見直すことでかなり改善はされましたが、やはり重いワールド、人が多い場所を中心に突発的に発生します。頻度はかなり改善しました
・radeonのドライバーを21.7.1の最新(2021/07/28)にしましたが依然不安定な状態が続ています。
・21.7.2に更新してテッセレーションモードに手を加えたことで大幅に改善。完治はしていない。
VRChat内の設定に手を加えたことでほぼ解決。
重い空間であるとやはりVRCが落ちる可能性がある(解決済み)
水など演算するもの?(ユーザー含む)が多い空間では1時間で3回以上落ちてしまったり、画面がフリーズする場合がありました。
メインモニタに表示しているNZXT cam(モニタリングソフト)で見る限りでもマシンスペックが原因の問題は見られず、windows MRのミラーリングでは問題なく表示されていて暗転はしていないことが続いています。
テッセレーションモードの変更を加えたことでほぼ安定しました。
お役立ちツイート(転載)
VRChatをRadeon RX 6600・6700・6800・6900 XTでプレイする場合、Radeon設定の「テッセレーションモード」を「アプリケーション設定を使用する」に変更するとシェーダーの不具合改善に有効です。これがまず第一です。
— やまなみ@VR垢 (@Yamanami_VR) 2021年8月23日
その他にも安定化に貢献する設定項目が多数ありますのでご説明します。(続き) pic.twitter.com/nnEi7E4a81
この方の記載するUEFIの設定変更も参考にすると良いと思います